妊娠された方のエピソードと基礎体温の変化
インスタグラムで最初の方を読んだ方は、「今回の妊娠のポイント」からお読みください。
こんにちわ!最近妊娠された方のことを書きました。この患者さんは、毎週1時間ほど電車に乗って通って下さっていました。妊娠の報告を受けて、本当に泣きました!実は私も不安になるほど、基礎体温は整わず、排卵もする様子もなかったからです。しかし、妊娠されました。読んで下さるみなさんの希望になれば嬉しく思い、エピソードを長々とお話しします。
患者さんのパーソナルデータはコチラ
ちなみにフルタイムの会社員の方です。
基礎体温がコチラ
患者さんの体調は鍼灸治療とご自身の努力で本当に良くなっていきました。私は自律神経測定を毎回行っているので、大体の体調が分かったりします。
患者さんのデータは毎回整うようになりました。話を聞いていても、体調は良さそう。でも、排卵が出来ない。だから、基礎体温も整わない。
そこで私は、「クリニックを転院しましょう!今のあなたなら、薬の効果を発揮できるし、薬の副作用にも負けないかもしれない。」と提案しました。
D24で不妊専門クリニックの初診日を迎えました。
すると、排卵しそうですよ!と言われ、
D24で卵胞は20mmまで育っていました。
D25で卵胞は23mm、フーナー検査
D27で卵胞は27mmにまで成長しているのに、
自力で排卵出来ない様子。同日点鼻薬で排卵させ、タイミング指導。
その時前日のフーナー検査の結果を聞かされ、なんと精子数、運動率悪く、ショックを受ける。
その時の基礎体温がこちらです↓
生理予定日、これからクリニックがお盆休みのため、もしリセットするならば、次の周期のレトロゾール(卵胞を育てる薬)をもらいにいった方がいいか相談を受けました。
私はフライング検査ををし、陰性だったらお盆前にクリニックを予約しようと提案しました。
そしたら、なんと陽性!その後胎嚢確認されました。
今回の妊娠のポイント
さて、今回の事例は、また私に沢山のことを教えてくれました。こんなにも基礎体温がガタガタ、排卵も出来ずにいた方が、妊娠できたのはなぜだと思いますか?
私が考える今回の妊娠のポイントは2つです。
①クリニックの対応の早さ
② 体調が整ったタイミングで不妊治療(薬物投与)をスタートしたこと
まずはクリニックの対応の早さですが、このクリニック対応が本当に早いです。血液検査をして、その結果すぐにレトロゾール(卵胞の育てる薬)を処方しています。レトロゾールというのはあまり聞きなれない薬かもしれません。これはクロミッドよりも新しい薬で、卵胞を育てる力はクロミッドよりも弱いですが、クロミッドにある内膜をうすくし薄くしたり、頸管粘液を少なくする副作用も少ない薬です。クロミッドが保険適用で750円くらいなのに対して自費の薬で2000円します。
なぜこの先生がレトロゾールを選択したかは私はわかりませんが。恐らくホルモン値のデータと自分の経験からだと考えられます。
また、2周期目は高温期の薬をプラノバールからプレマリンへ変更しています。
患者さんの話をきいていると対応も丁寧です。病院によくメールをしているようでした。
この様な対応が早く、適正な処置をしてくれたことで、クリニック受診の早い段階で妊娠に至ったと考えられます。
治療は長引いてしまうと、薬が効かなくなったり、副作用も出てきます。そしてお金ももちろんかかりますし、精神的な負担が大きくなってきてしまいます。
スピードが大切です。焦ってもよくない。ここが難しいのですが。。。
②体調が整ったタイミングで不妊治療(薬物投与)をスタートしたこと
ですが、これはとても重要です。
体調が整わなければ、薬の効果は発揮できません。また、体調が整わないと副作用に負けてしまいます。薬を使うからこそ、体調が大切なのです。
全てを病院任せにせず、体調を整える努力をしてみましょう!
体調が整えば、気持ちも強くなります。メンタル保てないと、妊娠期はもっと辛くなります。
今から強い体と、強い心を作っていってください!
そして、妊娠期、出産後も元気で過ごしてください。
私はそのお手伝いをしています。
①②を踏まえて、のポイントは、、、、まず体調を整える→適切な不妊治療をする。この順番です。
沢山のことを教えて下さった患者さんに感謝致します。今後も妊娠までサポートさせて頂きたいと思います。
それでは長い文章お疲れさまでした!みなさんの参考になったら嬉しいです!